- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2009/03
- メディア: ムック
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部分的に面白い指摘もあるのですが、雑誌の性格上どうしても物語論をせざるをえなにでしょうか、それが半端な印象なんですよ。良い記事もあるので、一冊買う価値はあると思いますが。
あとは幾つかピックアップ。
「自分が中心」という言い方はコンピュータRPGでは外せない概念だと思う。
「システム主導」という言い方が面白かった。
役割を演じるロールプレイングゲームが、日本のコンピュータゲーム機を舞台に、物語るジャンルとして進化してきたことはかなり奇妙な現象であったように思われる。他人を役割を演じながら能動的に行動することと、出来合の物語を受動的に受け取ること。この二つの相矛盾するような自称を、一部のコンピュータRPGは、一つの体験として解け合わせるべきつとめてきたのである。
ルドゥス(ゲーム)、パイディア(楽しみ)、ナラティブ派、ルドロジー派、辺りの単語は一度きちんと読んでおきたいところ。何が良い本なんだろう。
ビジネス論として箭本進一氏のモンハンの記事は興味深かった。対戦型と違って「初心者を狙った狩り」が発生しない。よって、新規参入者が期待できる。MMOと違って「土着ビジネスモデル」による縮み込みがない。よって業界全体のパイの拡大が期待できる。更に、新作がWiiで出ることから、「Wiiでゲーム的ゲームが売れるかどうかの試金石になる」ということらしい。