妻のバースデーデートなので、外出。まずは、三菱一号館美術館にロートレック展を見にいく。
ここの美術館は建物の雰囲気が非常に良いのだが、今回はクリスマスシーズンということでこんなディスプレイも。
例によって館内は撮影禁止。午後2時頃到着で、まだ入場列が出来ていた。(といっても、5分程度)
若い頃に書いた普通の絵画(家族の肖像や、風景画)もあるが、大半はリトグラフの、我々が普通にイメージするロートテックのポスター。
試し刷りのものや、字の入っていないものと完成品とが並べられていたりして面白い。リトグラフを刷っているところを描いたリトグラフとかもあるし、実際のロートレックの手によるリトグラフ石版も展示されていた。
宣伝用ポスターに描かれる人たちに対しては妙に皮肉なまなざしが混ざっていることが多い。化け物じみたカリカチュアっぽいものもあるが、例えば、
これだとよく分からないが現物を見ると、四人の目つきが妙に厳しい。で解説を読んでみると、「このあとこのグループはケンカ別れした」とか書いてある。
もちろん、http://mimt.jp/lautrec2011/exhibition/03.html にあるような、綺麗なイメージのものもあるし、アリスティッド・ブリュアンなんかは本人の写真よりもロートレックのポスターの方が格好良いと思う。
別に女性が嫌いなわけではないようで、娼館やその周辺で生きる女性達へはそういう描き方はしていなかった。
ところで、思わず笑ったのが「象の行進」という線画。展示されていた博物誌用イラストを見ればきちんとしたものが書けるのは分かるのだが、この「象の行進」は、正直なところどのくらい凄い絵なのか分からなかった。
(実際には、さらっと描いてあるかのような絵が高度な技術の表れだったりしますけどね。)