k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2012年5月号

Newton (ニュートン) 2012年 05月号 [雑誌]

Newton (ニュートン) 2012年 05月号 [雑誌]

特集は脳と意識。第2特集はブラックホール
意識というのは色々研究テーマとしては難しいのだが、そこを丁寧に解説している。
面白かった部分の一つが、

行動をする際には意識は必ずしも必要ないということです。
意識というものは、その状況に応じて、適切な行動を選択するという機能とともに『するべきではない行動を制限する』という意味で大きなはたらきをしているのです。(p.28)

リベット博士の有名な実験(運動の指令信号は、被験者が意志決定した時刻の約0.35秒前に発生していた)も紹介されていてが、その解釈の一つにそうした「脳のチェック機能」というのがあるというものがあるそうだ。


また、NCC(意識と相関する神経活動)を調べるという手法を、遺伝や進化の研究におけるDNA研究のようなものだという見方も面白い。


意識研究は容易にオカルトに落っこちかねないのだが、きちんと扱おうという努力は当然ながらされているわけだ。

ブラックホール

ブラックホールは直接観測されたことはないというのは知っていたが、一見ブラックホールに見える天体が複数あるというのは知らなかった。
γ線バーストは裸の特異点かもしれない、重力崩壊がゆっくり進めば潰れる前に崩壊が止まりブラックスターになるかもしれない、超高速で回転する有限密度の物体が特異点と置き換わったもの(スーパースピナー)もあるかもしれない、など。
例によって、理論物理の話はとんでもないものばかりだ。

太陽の写真

2011年6月7日にSDOが撮影したフレアの写真が掲載されていたのだが、フレアのときにプラズマが吹き出し吹き出したプラズマが広がってやがて太陽表面に下降していく様子が写っている。
これを『太陽上空に広がった雲から冷たいプラズマが落下』と書いているのだが、なんかイメージするとすごい。

写真

pp92.93に掲載されていた写真。

オカルトグッズか怪獣の写真かという感じですが、顕微鏡写真です。