知られざる空母の秘密

知られざる空母の秘密　海と空に展開する海上基地の舞台裏に迫る (サイエンス・アイ新書)

私は、その国の政策、イデオロギーとは関係なく、各国の海軍をよく取材します。軍艦の運用や装備、仕組み、乗員の生活などは、その取材のもっとも大きなテーマです。国の好き嫌いからアプローチすると、よい面を見落とすことになるので、取材に偏見は禁物です。中国の軍艦を取材するときも、アメリカの軍艦を取材するときも、マニアの視点を忘れてはいけません。
(はじめに、より)

空母のような戦略兵器を政策と切り離して考えるのは無理があるけれど、言わんとしているところは、楽しく取材しよう、それが一番、偏見はだめだ、というわけで、そこは同意。

空母の役割、仕組み、施設、戦闘、艦載機、世界の現用空母の紹介、と一通り書かれている。
ちょっと古い（2010年の本）ので、最新情報のアップデートは別途必要だけれど、入門用にはよいと思う。量も手軽で読みやすい。カラー写真が豊富なのも嬉しい。
（救難用ヘリコプターが、空母の右前方で待機する、なんてのは私は知らなかった）