現代のスナイパー 基礎編

イラストでまなぶ! 現代のスナイパー 基礎編

表紙はいわゆる「萌え絵」だし、中にもそれ系の絵がたくさん。
でも内容は真面目。
現代のスナイパーの任務は、敵を狙い撃つだけではなく、「ISR:偵察・情報収集」「DA:狙撃」「FS:火力支援要請」「戦場監視」などが含まれている。DAが狭い意味での狙撃だが、現代は最後の「監視」の比重が増えている。

内容は第1章が銃、これで約半分。
第2章が撃つ。弾道や補正の話。
第3章がチーム。装備や移動方法、レンジカード（想定戦場の整理の仕方。標準化されている）の書き方。
第4章がキャリア。米陸軍でスナイパーになるにはどういう風にキャリアを進めれば良いか。

レンジカードの書き方は面白い。
キャリアの作り方はいかにもアメリカ風。アメリカのゲームとか知っている人は、「ああ、あれか」と思うだろう。（昇進や転属のために、資格や経歴の条件が決まっていて、効率的な取り方とかがあるとか。）　ただ、これがよくできていて、スナイパーがライフル銃手の上位ジョブであることが分かるようになっている。