k-takahashi's blog

個人雑記用

 

軍事研究 2019年 07 月号 [雑誌]

軍事研究 2019年 07 月号 [雑誌]

 

 INF条約関係の記事が2つ。
『米ロ『INF全廃条約』破棄!』(能勢伸之)、『最新ミサイル・システム「イスカンデルM」』(小泉悠)。条約当事者でないことをいいことに中国がINF射程のミサイル(DF-26、DF-21D)の軍拡を続けていること、ロシアのイスカンデル、などが問題になっている。また、ロシアはINF条約廃棄後にINF射程ミサイルをベネズエラに展開する可能性がある。
そのイスカンデルについては、北朝鮮の「飛翔体」(キムカンデルなどとも言われている)との関連が噂されており、またその射程が「まずい」レベルになっている。ベネズエラから米国を脅せるし、既に日本は射程内。

これに加えて、『習近平が観閲、巨艦055A型「南昌」』(田中三郎)も関連している。055A型1番艦「南昌」は排水量1万3200トンで、大型ミサイル112発を搭載している。そのなかに巡航ミサイルDH-10が含まれているかが問題で、INFミサイルと合わせると大変な脅威になる。

 

陸自平成最後の新改編と令和への課題』(竹田純一)は、25大綱の最終年度を迎えての現状と課題。南西防衛(奄美宮古警備隊新編)、作戦基本部隊改編(第6師団、第11旅団の機動化)などの概説。「宮沖間」に対する抑止効果にも言及している。

 

『従軍取材:陸自NTC派米訓練』(芦川淳)は、NTC演習の取材記事の第1回。普段の演習、想定とは異なる(地形も日本と異なるし、広さもまったく異なる)演習となるため、前年4月から準備がスタートするが、9月の災害派遣で訓練予定が狂ったり、機材は早めに送らないといけなかったり(検疫があるので、土などが厳しくチェックされる)と大変な様子が分かる。