k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン2008年2月号

Newton (ニュートン) 2008年 02月号 [雑誌]

Newton (ニュートン) 2008年 02月号 [雑誌]

 特集はタンパク質。今回の見所はデイビッド・グッドセル博士によるイラスト群。タンパク質の立体構造をイラスト化したもので、彩色は解説用のものだとしても形は測定結果をもとにしたもの。筋肉の収縮の際のミオシンの動き、細胞内で微少管の上を動くトラック役のキネシンのイメージが明確に分かる。酵素は処理対象とぴったりはまって処理をするという話は、文字上では何度も読んでいたが、それが「この酵素のここの部分でこういう形」というのをビジュアルに見たのは初めて。免疫の話で出てくる「免疫グロブリンG」が思ったよりシンプルで小さかったりするのも。


 タンパク質繋がりで、セントラルドグマの解説もあり。デコードされたアミノ酸の列が正しく畳まれないとタンパク質にならないのだが、折りたたみに失敗したもののたたみ直しを行う仕組みがあるというのは初めて聞いた。


 iPS細胞の解説記事は、ES細胞、クローンES細胞ES細胞との融合細胞、などの従来技術との比較も含めて紹介されていた。しかし、主要な発表が全部「○○電子版」というところが、競争の熾烈さを伺わせる。


 エゾクロテンの写真がやたらに可愛く撮れていた。特に、98ページの桜の枝に佇んでいる写真。