- 出版社/メーカー: ジャパンミリタリーレビュー
- 発売日: 2008/04/10
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自衛隊の方は、「稜線射撃」を極めるための開発が進められたと語られている。74式で油気圧懸架という複雑な方式をとったのも、90式のFCSが当時世界の最先端だったのも、稜線射撃のためだった、というのが、藤井久氏の論である。
M1の方で興味深かったのが、初期型で105mm砲を選択した理由。記事によれば「失敗続きの新型主力戦車計画を、M1プログラムでは、なにがなんでも早期に実現したかっただけのように思われる」となっている。どうも当初NBC防御システムがとんでもない手抜き仕様(個人別マスクの採用)だったのも初期コストの関係のようだ。
野木恵一氏による米軍の衛星迎撃作戦の解説記事もある。技術的な部分を幾つか抜き出しておく。
- 使用されたのはSM-3のブロックI。ハードは無改造(改造の時間もなかったはず)。
- レイク・エリーのイージスシステムも無改修だったようだ。
- 標的となった衛星USA193の軌道質量は、1900〜2500kg程度。(打ち上げ情報より) 本体サイズはSUV程度。
- 衛星と弾道ミサイルとを比較すると、衛星がSUVなら弾頭はバイク程度、衛星の軌道速度は秒速8km、弾頭は秒速3km。
写真では、巻頭のソマリアの写真の中にあった「きりん保育園」と書かれたバスが印象的だった。日本からの中古車が使われているということなんです。