k-takahashi's blog

個人雑記用

ロール&ロール 72号

 特集はエンドブレイカー。トミーウォーカーとSNEの共同開発によるTRPG/PBW同時展開ゲーム。スピーディーな展開と、TRPG/PBWでシステムを共通化したところがウリなのかな。
 安田均氏のコラムには、

その場の選択を軽くして、会話や仲間同士のやりとりをしやすくしたものである。そのあたりは、一般行為判定の「成功に学べ」や戦闘での「コンビネーション」といった、これまでにない仲間との連携行為が幾つか入っているのを見られても分かるだろう。
 特に僕が喜んでいるのは、こうしたいかにもの”新機軸”のほかに、むしろもっと簡単な、複数のプレイヤーとの共同作業がやりやすくなっている点だ。
 目標値をGMが決めて、これに参加するプレイヤーが出した評価値の合計が超えるかどうかを見るだけ。具体的に言うと、扉に体当たりして開けるとき、2人が協同で行ったらどうなるかと言うとき、これまでの一部のRPGでは「どのパラメーターをどう組み合わせるか」はGMが常に細かいルールを探すか考え出さないと行けなかった。ここでは、それはただ評価値を出して「合算」するだけ。(p.93)

などとあり、マスターの負担を下げる工夫をしている模様。
 派手でスピーディーな部分は「ダブル・トリガー」と称するダイス振りシステムで実現している。2d6を振り1以外の目はそのまま、1の目が出たらダイスを1個追加して振り直し、というもの。1が出なくなったところで貯まったダイスの目を全部表に当てはめて効果を累積するというもの。
 シナリオを進めると、GUTSというリソースの上限が上がっていく(やりくりするのではなく、単純に上がっていく)というところも、派手嗜好ですね。


 しかし、このゲーム、ルールブック500円、リプレイ1500円という値付けでも話題になったけど、ビジネス的にはPBWで儲かる仕組みなのかなあ。シルバーレインも値段の割に豪華なルールブックで、そこで儲けるつもりが全然ないのはよくわかったけれど。この路線の利益構造がどうなっているのか気になる。PBWの課金部分で稼ぐというフリーミアム系モデルなのかなあ。


 アーカム計画はインスマス紹介。こういう記事を出して反響を見て、どれを和訳するか決めるということのようだ。葉書面倒なんで、メールかウェブで出せるようにしてくれれば幾らでも出すんだけど。